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おもしろい会社「STORES」のテックカンファレンス、"What Would You Do?"に参加した

この記事はUEC Advent Calendar 2025 その2 14日目の記事です。

こんにちは、Yちゃんです。 普段は大学3年生をしながら、音声合成ソフトウェアのVOICEVOXに関する開発や研究、その他様々な活動をしています。

voicevox.hiroshiba.jp

今回、お店を決済や予約などの面から支える会社「STORES」のテックカンファレンス「STORES Tech Conf 2025 “What Would You Do?”」に参加したので、その参加記を書きます。

STORESとは

stores.fun

お店周りのことはだいたいなんでも展開している会社です。 店頭での決済(レジ)や、お店の予約サイト、あるいはモバイルオーダーシステムなど、お店を支えるシステムを提供しています。 レジに必要な端末の開発なども行っているようです。すごい…。

実は、STORESには電気通信大学卒業のエンジニアが何人か在籍しているそうです。 VPoEのhogelogさんもその1人だったり、工学研究部の先輩の方もSTORESで活躍されていらっしゃったりします。

この前食神にいらっしゃっていました。

STORES 、よろしくお願いします!
電通大卒業生も多数在籍する会社です
(5辛を食べたのはこれを普通においしく食べられるエンジニア @phayacell

5番辛口完食。宣伝あり。

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2025-11-18T12:21:03.000Z

2025-11-18T12:52:54.000Z

STORES Tech Conf 2025 “What Would You Do?”

STORESは2024年から、テックカンファレンスを開催するようになったそうです。 2024年のテーマは「NewEngineering」だったようです。

storesinc.tech

そして、私が参加した今年のテーマは「What Would You Do?」でした。 AI/LLMが登場し、エンジニアリングの形が変わっていく中、どうするべきかを問われたカンファレンスでした。 どうでもいいかもしれないんですが、サイトが両年とも凝っていてすごい…。

storesinc.tech

参加の経緯

大学の友人が26卒としてSTORESに就職するそうで、 「うちの会社でカンファレンスやるんだけど来ませんか」という感じで誘われました。

内容を見て、様々なコンテンツが用意されている非常に面白そうなカンファレンスだと感じたので、参加を決めました。 会社説明会などで走ることができない、会社の一面を知ることができる良い機会だと感じた部分もあります。

前置きはここらへんにしておいて、参加記を書いていきます。 残念ながら、授業・試験の関係で最初から参加できなかったので、途中からの参加記になります。

メインセッション

会場について、一番最初に見たのは明確なタイムテーブルが決められたメインセッションでした。 テックカンファレンスと言いながら、えんじぇるさんによるダイバーシティ施策に関するトークもあり、 STORESの特色や「たのしさ」を大事にする文化が伺えました。

技術的なトークの一例を挙げると、Satomi Nishiyamaさんの「その巨大CSV出力できますか?非同期処理のOutOfMemoryを乗り越える」というトークを見ました。 個人レベルでは考えることのないような巨大データを扱う際の課題や、その解決策についてのトークでした。 私自身も、AIを作ることがあり、巨大なデータセットを扱うことがあります。 そういったときに参考になるようなトークでした。

クロージングキーノート、ykpythemindさんの「I Do」では、変わりゆく時代の中で、私たちエンジニアはどうすればよいのかを問われるキーノートでした。 キーノートとして技術の話がでてくるのかと思いきや、そうではなく、オーディエンスの心に訴えかけ、疑問を投げかけられたトークでした。 ただただエンジニアとして生きるのではなく、クリエイター的な生き方、ものの作り方を考えるべきだなと感じました。 一言で表すなら、「STORESを体現している」キーノートで、聞けて良かったです。

ポスターセッション

ポスターセッションって、テックカンファレンスだとあまり見ないなと感じており、参加する前からSTORES Tech Confの魅力だと思っていました。

私自身、度々学会発表に行きます。 ちょうど、12/1-12/5の間で、ハワイまで学会発表に行っており、その際も私はポスターで発表していました。

これは提案手法を紹介する歌奏絆とミク

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2025-12-06T03:19:41.000Z

ポスターセッションの魅力は、ポスターを前に直接話して、質問や議論ができることだと思っています。 また、物によってはデモを設置したり、動画を見せたりすることもあります。

今回のSTORES Tech Confでもポスター以外のものを展示物として展示しているところもあり、面白かったです。

ポスターセッションを全体的に見ると、AIに関連した話題や、活用例的な話が多かったです。 otariidaeさんの「LGTM, Dependabot! 見てないけど」では、日々やってくるBotによるPRをある程度自動でマージする話がされていました。 DepandabotのようなBotは便利ではあるものの、うざい対応がめんどくさいです。 そういった課題を解決するためのAI活用フローが紹介されており、とても参考になりました。

osdさんの「何がAIで解決されるのか。 何を解決したいのか。」では、自分がAI/LLM活用に抱いていた疑問というかもやもやに関して、 踏み込んだ内容が紹介されていました。 自分が今後どのように、何をするためにAIを活用していけばいいか、その回答が得られた気がしました。

東瀬野 丈史さん、鈴木 秀忠さんによる「歴史と向き合った鍵管理の最適化 ~ 紙の暗号化鍵とクラウドの暗号化鍵 ~」では、まさに紙の暗号化鍵を展示しており、 なかなか見ることのできないものを見れた良い展示でした。

その他にも、決済系の話題や、モバイルアプリの話など、STORESならではの話題がいくつもあり、STORESの魅力を感じることができました。

ブース

いくつかのブースがありました。 STORESを利用されている方の商品がおやつとして配布されていたり、STORESで働く方々のキーボードの紹介ブースがあったりしました。

キーボードの紹介ブースでは、左右で分離するキーボードが割と中心で、既製品もあれば自作のものもあり、こだわりを感じました。 私は今はHHKBを使っているのですが、左右分離のキーボードに少々憧れがあるのでいつか作ってみたいものです。

他にも、プロダクト体験ブースがあり、STORESのプロダクトを体験することができました。 予約と決済の両方を体験することができ、アプリや決済端末を触ることができました。 ふざけて予約人数を99999人にしたり、大量の商品を注文してバカ長レシートを生成したりすることができて面白かったですが、普通に考えて迷惑なのでやめましょう。 (STORESの担当者さん、申し訳ありませんでした…)

それはそれとして、実際のプロダクトを触れる機会はそうそうないと思うので、良い機会でした。

プロダクト体験ブースで得たレシート
プロダクト体験ブースで得たレシート

懇親会

懇親会では、STORESの方々や、同じく学生として参加されている方と交流することができました。 まさかのVOICEVOXにコントリビュート経験がある方がいらっしゃったり、電通大卒の方とお話できたり、楽しい懇親会でした。

その他

ノベルティが配布されました。 結構内容が豪華で、テックカンファレンスの柄のトートバックの中に、クリアファイルやSTORESに関する冊子、最中(!?)が入っていました。

おわりに

今まで、何らかのテックカンファレンスに参加したことはあるのですが、 企業のテックカンファレンスに参加したのは初めてで、とても新鮮な体験でした。

特定の会社に関する技術スタックや、思想などを知ることができた機会として、とても興味深いカンファレンスでした。 私も、一エンジニアとして、ここで得られたことを活かしていきたいと思います。

(普段であれば、サムネを付けているのですが、今回は撮った写真が少なすぎて諦めました…)